CCM HockeyとCarbonが史上初のナショナルホッケーリーグ公認アイスホッケーヘルメットインナーを製作

CCM HockeyとCarbonは、半世紀の間、変化のなかったアイスホッケーヘルメットのデザインに革命をもたらします。

 

2020年9月14日プレスリリース

CarbonのDigital Light Synthesis™(DLS™)技術で製造されたCCM HockeySuper Tacks X (NEST技術搭載)は、NEST(Next Evolution Sense Technology)を適用した世界初のホッケーヘルメットです。デジタルプリントされたラティス構造のライナーにより、最上級の通気性とプレミアムな快適さ、優れた保護機能を兼ね備えています。この進化したヘルメットは、アスリートの頭にフィットするようカスタマイズされており、また、独自のラティス設計によりエネルギーの吸収と散逸を精密にコントロールし、アスリートを保護します。


 

「Carbonでは、顧客が業界を前進させる革新的な製品を市場に投入できるようにすることに焦点を当てています。我々は、1世紀以上にわたりホッケー用品の大手メーカーとして存在してきたCCM Hockeyと連携し、業界で革命を及ぼす革新的なアイスホッケーヘルメットを生産できることを嬉しく思います。」

Carbon CEO Ellen Kullman

 

「NEST技術を搭載したSuper Tacks Xは、革新的なヘルメットライナー技術であり、通気性と最上級のフィット感、プレミアムな快適さ、そして優れた保護機能をアスリートにもたらします。この新しいヘルメットでCarbonと協力し、これまでになかったイノベーションをホッケー業界にもたらせることに興奮しています。」

CCM Hockey プロダクトクリエーション担当副社長 Jeff Dalzell

 

NEST技術搭載Super Tacks Xライナーは、 Carbon Design Engine™を使用して製造されています。このソフトウェアは、必要な性能基準と重量に基づき最適化されたラティス構造を自動生成します。このラティス構造は、ホッケー選手がプレー中に受ける衝撃に対する方向にラティス内部の柱を整列させることにより、エネルギーの吸収と散逸を促進します。ラティスは、13万本以上もの個別の柱で構築されているため、各柱はヘルメットの全てのポイントで特別に調整されています。ラティス構造の剛性の増減は、各柱の太さを精密に調整することで可能になり、ラティス構造自体が様々な衝撃からのエネルギーを吸収・分散できるようになっています。


このカスタムフィットされたヘルメットは、2021年度シーズンに先立ち、ナショナルホッケーリーグに所属する全ての選手が使用可能となります。2020年度のシーズン中は、Austin Matthews(Toronto Maple Leafs)、John Tavares(Toronto Maple Leafs)、Seth Jones (Columbus Blue Jackets)を含む3名のプロ選手が、このヘルメットと共にプレーしました。

Jonesは、5回の延長となったTampa Bayとのプレーオフ1回戦で、このヘルメットを着用していました。当時25歳のJonesはこの試合で65分6秒間滑走し、1試合でのプレー時間としてはナショナルホッケーリーグのプレーオフ記録を更新しました。

CCMは、2021年春に、3Dプリントしたヘルメットを消費者向けにリリースします。このヘルメットでも、プロ選手が着用しているヘルメットと同じ先端技術のいくつかを使用予定です。