FizikとCarbonが提携発表:デジタル造形自転車サドル「Adaptive」の製作

2019年9月4日プレスリリース

展示会Eurobikeにて、fizikはCrafted by Carbon™によりフィーチャーされたAdaptiveを発表しました。これは、fizik Concepts™イニシアチブによる自転車サドル技術の最も新しいイノベーションです。

本日Eurobikeにおいて、fizikはシリコンバレーを拠点とするデジタルマニュファクチャリング会社であるCarbonと、fizik初のデジタル造形自転車サドルAdaptiveを製作するパートナーシップを発表します。Adaptiveサドル用のパッドはCarbonの革新的なDigital Light Synthesis™(DLS™)技術を使用したCrafted by Carbon™に基づき製造されます。紫外線によるデジタル面露光、酸素透過光学技術、プログラマブル液体樹脂を使って、卓越した機械的特性、解像度、表面仕上を伴う部品を製造します。Carbon DLS™技術によって、fizikのデザイナー、スポーツサイエンティスト、エンジニアは、パワー伝達、衝撃吸収性、安定性、快適性といったサイクリストのニーズに正確に応えられます。しかも、伝統的な製造手法や発泡材等の材料にありがちな制約や制限はないのです。fizikは、Carbon材料EPU 41製パッドを用いて、シームレスに設計されたゾーン別クッション特性、優れた姿勢保持性やパワー伝達特性を付与された様々なサドルを生産しています。新しいAdaptiveサドルを生産するために、fizikは世界の一流プロサイクリストから9年以上に渡って収集したデータに基づく圧力分布データを使用しました。

 

 

「私たちは、サドルデザインの限界を超え独創的な製品ビジョンを解き放つために、fizikのパートナーになれて光栄です。fizikはCarbonのラティスエンジンを使用して、サイクリストのフィードバックに応じた最適なレスポンスプロファイルの選択と、Adaptive用ラティス形状のデジタルでの微調整を行い、独創的な製品ビジョン、デザインに基づく差別化を可能としたのです。」

Carbon アプリケーション開発責任者 Erika Berg

 

「デジタル光合成(DLS™)は、アスリートデータとアジャイル製造プロセスによってサドルデザインと製造の新時代を切り拓きます。私たちは自由に創造性を発揮し、製品そのものだけでなく、その作り方までを変え、サイクリングサドルに全く新しい考え方をもたらすことができるようになるのです。私たちの目的は、サイクリスト個人の生体力学データに合わせカスタマイズされたパフォーマンスを約束する製品を提供することです。」

fizik ブランドディレクター Luca Mathia Bertoncello

 
いかなるデザインもCarbonのDLS™技術で調整やカスタイマイズできるため、fizikは、店舗で収集する購入者の圧力分布データを用いて、完全なパーソナルサドルを製作することが可能となります。fizikにとってAdaptiveは、アスリートの個人データに基づいたデザイン、エンジニアリングへの第一歩なのです。最初のAdaptiveサドルは、軟部組織への圧迫を軽減するフルチャネルデザインによりパワー伝達と軽量化を実現する、フルカーボンファイバー製の高機能レーシングサドルVersus Evo 00技術に適用されます。

Adaptiveは、fizikをサイクリングイノベーションの最前線に立たせているConcepts™イニチアチブ(業界先端の専門家と学者による分野を横断したコラボレーション)から生まれました。Concepts™はfizikの卓越性の証であり、最良で最も革新的な製品のための特別なものなのです。